原木しいたけ・菌が伸びる仕組み

しいたけの菌には伸び方の仕組みがあります。

まずしいたけ栽培に使う木には道管といって目に見えない管のようなものがひろがっています。


イメージとしてはストローを束にしたようなイメージです。

原木しいたけはこのストローの束外側2本分の深さまで菌を入れる(殖菌)のですが、
菌が入っている管に菌が伸びるのはさほど難しいことではありません。
ジュースを飲むようにその管の中にあるものはその方向にむかって進みやすくなっているからです。

ですが、
木の栄養を最大限活用するには
しいたけ菌を中心部分まで伸ばして
すべてのストローを使えるようにしてあげる必要があります。

写真のように一つ一つの管が独立しているため中心部へ向かうのは簡単ではありませんが、
ここでしいたけ菌が伸びる仕組みを理解しておく必要があります。

水分が抜けながら菌が伸びていく
ということです。

雨や散水などで水分を持った木が水分を抜きながらしいたけ菌をのばしていきます。
この「乾・湿」を繰り返すことによって、ストロー1本1本を劣化させ、
中心部方向へしいたけ菌を伸ばしていくという仕組みです。

注意点としては、木の内部の水分は思っているより抜けにくい為、水をかけすぎると中心部の水分は抜けず菌が奥まで伸びにくい。
また乾燥させすぎると黒コブダケなどの雑菌がしいたけ菌の陣地を奪ってしまいしいたけ菌の伸びる範囲が少なくなってしまいます。

そういう僕も2年目に乾かしすぎて約半分程ダメにしたことがあります。
乾かしすぎた理由としては

  • 前年よりもよくしようと思い、早く中心部の水分を抜き、完成させようと思ったからです

結果乾かしすぎてダメにしてしまったので、
今は乾き気味…くらいの管理をして、散水や場合によって浸水(木を水に漬ける)といった対処をしながら
管理をしています。

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