原木しいたけの特徴の一つに「農薬が必要ない」という点があります。
なぜ農薬が必要ないのか
- 木の栄養を使って育てている
- 伐採した木は元々栄養が豊富
- 与えるのは水だけ
ざっくり説明するとこんな感じですが、一つづつ簡単にお伝えしていきます。
木の栄養を使って育てている
原木しいたけは畑で作るやさいと違い土から栄養をもらって育つのではなく、
山で切っただけの木の栄養を使って「しいたけ」という野菜になっていきます。
木には元々
- 窒素
- リン
- カリウム
- マグネシウム
- カルシウム
- マンガン
- ナトリウム
- 鉄
- 銅
- 亜鉛
という植物を育てるのに必要な栄養があるので、
これらの栄養をつかい「しいたけ」を育てることができるというわけです。
ちなみに木の栄養を全部使いきると約1メートルの長さに切った木から
生しいたけが約2600g(2kg以上)採れるという計算ができるみたい
でも実際に木の栄養を全て使い切ることはできないから
800g~1kgが現実的に収穫できる目安とされているよ
伐採した木は元々栄養が豊富
身近な例え話しですが、なぜ雑草は年中生えるかご存知ですか?
雑草が生えてくる理由は、枯れた雑草や落ち葉、動物の糞などが、土の中の微生物によって分解され土に返ります。これが雑草の養分となり、再び雑草が茂るというように、自然の循環が行われています。
山はさらに長く、1年・2年3年……何十年も自然の循環が行われて遠くから見ても山があると分かるくらい一本一本の木が何十年も栄養をたくわえて大きく大きく成長して山ができるというわけです。
与えるのは水だけ
なぜ水だけで育つのかは畑で作られる野菜と比べて説明していきます。
- 原木しいたけ
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木が元々持っている栄養を「しいたけ」という野菜をつくる為に約1~2年かけて「しいたけ菌」に食べさせます。
ここでいう食べさせるというのは、「農薬を与えて栄養を補充するのではなく」、「木を枯らして持っている栄養をしいたけへ変換させていく」ということです。
この枯らしていく過程で必要なのが『温度と水分』です。
水を与え過ぎたら木は枯れていかないし、与えなさすぎたらしいたけ菌が弱ってします。
与えるのは水だけと聞くと無農薬できこえはいいかもしれませんが、
その『水の与え方』を原木しいたけ生産者は各々の経験や知識で工夫をこらしています。 - 畑野菜
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なぜ畑で野菜を育てるには肥料が必要なのでしょうか?
畑では、育てた野菜を収穫します。また雑草も除草してしまうため、土の中に養分が戻らず、不足しがちになってしまいます。
そこで、人が肥料を使って養分を補う必要がある訳です。
ちなみに、本来の自然の循環を活かして、無肥料、無農薬、不耕起、不除草で栽培するのが、「自然農法」と呼ばれる農法です。
今回畑野菜の知識の為参考にさせて頂いたサイトは
やまむファームさんのサイト記事です。